「都立狭山公園」は東村山市にある多摩湖に隣接するシンプルな自然公園。
大きな湖にかかる堤防からの景色は、大自然にでも来たかのような壮大な眺め。これで近所はフツーの住宅地というから尚更オドロキ!
ここら一帯は「トトロの森」と呼ばれる狭山丘陵の自然保護区域となっていて、フォトウォークするにはもってこいの環境でテンションが上がること間違いなし!
さっそく、広角レンズで攻めてみます。
【堤防】広角で俯瞰撮影
いきなりものすごいパース!
24mmの広角でこの迫力なので、16mmの超広角で挑んだらどんなことになるやら。
ただ、広角になればなるほど構図の取り方が難しくなる。絵的に余計なものがたくさん入り込んでしまい、結局トリミングで狭くしてしまいがち。
超広角はフレーミングセンスを問われますゾ。
多摩湖といえばこの「取水塔」。
単体で撮るより湖と空と一体にさせてフレーミングするのがオススメ。
実際に行ってみると構図を取る立ち位置がなかなか難しく楽に撮らせてくれません。
しっかしどう見てもタッチペンの先端。
堤防の反対側からは西武園が見え隠れします。
住宅地にいきなり観覧車が突き出てるあたり、多摩っぽさを感じるね。
ランドマークさから望遠で寄ってしまいたいけどグッと我慢。俯瞰で撮るからこそオモシロイ違和感があって映えるんですよ。
湖の奥にはベルーナドームが。
土地勘がないと混乱するけど、あっち側の奥は埼玉県所沢市で「狭山湖」があります。
ちょうど県境に貯水湖があって東京側と埼玉側で分断されてて名前も違く、しかも昔は逆に呼ばれていたとか。わけわからん。
これってもしかして…
多摩湖「入れ替わっとる!?」
狭山湖「入れ替わってる!?」
フォトウォーカー的にはどうでもいいですね。
堤防を訪れている人を観察してみると、ウォーキングとサイクリングが大半を占めていました。
あえて湖を撮らずストリートフォトを楽しむのもオモシロイかも。
当然、個人情報が特定できないように工夫はしましょう。
訪れた日はくもりだったため、なかなかキレイな青空が拝めない…
こんなときには逆光で撮ってしまうのも手。
さすがに撮って出しでは白飛びを抑えるのがムズカシイので、Lightroomで補正をかけましょう。「かすみの除去」を強めにするだけでもイイ味を出せますよ。
【どんぐりの森】オブジェを撮る
堤防が終わると自然公園が広がっています。狭山公園としてはこっちが主体なんでしょう。
ちなみに「西武遊園地駅」側から来るとココが最初の地点。
堤防ほどテンションが上がらないので一抹の不安を覚えています。
と、思ったら、
なんすかコレ。
使徒ですか。
地下になんか面倒くさいのが埋まってるんですかね。
変なオブジェ系は殺風景に写すと映えやすい。
人が入り込んでいたり生活感が出てしまうと一気に萎えてしまうので、フレーミングと構図には要注意。
誰かいるときはいなくなるまで待つのも技量のひとつ。
【パークセンター】草花のスポット撮影
公園の中央辺りまで来ると管理センターがあって色々と整備されています。
なるほど、ここが正式なエントランスなんですね。
そもそも僕が突入したのが正反対の堤防からだったので、こちらにたどり着くまでに魅力的な被写体を堪能してしまい、余力がありません。
どうしたものか…
エントランス付近には小さな花壇がいくつかあり、フォトグラファーの方も何人かいらっしゃいました。
なんとか被写体にありつけて一安心。
正直、24-120mmのズームレンズでは満足な一枚は撮れないッ…!
草花だけでなくトンボや蝶も舞っていたので、これは単焦点かマクロを持参すべきでした。ちょっと失敗。
まとめ
調査結果
行きやすさ | |
撮りやすさ | |
被写体の多さ |
- 湖の景色が撮り放題
- 堤防でストリートフォトも楽しめる
- 変なオブジェが面白い
- 広角レンズが無いと厳しい
- 限られた被写体しかない
被写体が限られます!星3つ!
ほぼ「堤防からの景色を撮る」が主体となるため、広角レンズ以外は出番が無いでしょう。
24mmが妥当ですが、ワイド端28mmの標準レンズでもパース感は出せるのでわざわざレンズにお金を注ぎ込まなくても大丈夫です。
16mmより広い超広角はかなりハードなのでおすすめしません。きちんとしたフレーミング計画がない限り、ただ広いだけの絵になるので止めといたほうが無難です。写真も歪みます。
他のスポットもなくはないですが、ポテンシャルはそれほど高くありません。ここは堤防ひとつに絞って挑みましょう。
アクセス
最寄駅は西武多摩湖線「西武遊園地駅」で徒歩5分ほど。
車の場合は、公園南西の堤防口に無料の駐車場があるのでそこに停めましょう。今回はここを利用しましたが、17時までしか空いてないというフォトウォーカー泣かせの仕様ですので気をつけるように。
どのみち公園も17:30で閉まるから、まぁいいのかな。