- 和も洋も一度に満喫
- 美術館並みの被写体
- F2.8以下推奨

台東区にある和洋折衷の静かな大邸宅、それが「旧岩崎邸庭園」。
ここは三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎の長男、岩崎久彌の本邸として造られた歴史的建造物で都立9庭園に指定されているスゴいところ。テレビドラマにも数多く登場しているので見たことがある人も多いのでは?(龍馬伝など)
付近には湯島天神・東京大学・上野恩賜公園と、学問や美術に囲まれている文京エリアだけあって知的な雰囲気も満点!
ていねいにフォトウォークを楽しもう!
ちなみに入園料は9庭園の中で一番高い¥400。おそらく修繕などが大変なんだと思うので、快く文化財の保存に協力しましょう。
【洋館撮影】天井から床までフレーミング
建物に入ると急に雰囲気が変わる感覚に。
凛とした冷たさが漂うも、暖色の照明がそれを相殺してくれるので甘んじてしまおう。
ホワイトバランスはオートじゃなく曇天か日陰にしておくとイイよ。
さりげなく飾られている花。
ここの主体では無いけれど、もちろん撮って損はナシ!
いかにも洋館と言った造りは「床」「照明」「天井」がワンセットになっているフレーミングが圧巻。
スポット的に撮るより広めに写すのがオススメ。
客間にあたる部屋も天井からの3点セットがものすごく映える。
この時代の洋館は鳩山会館もそうだったけど、大河ドラマとかにそのまま登場しているので妥協は一切ナシ。(本物だからあたりまえ)
当時の様式美を余すことなくファインダーに収めよう!
撮っていて驚愕だったのが壁紙。
この細かいクオリティが屋敷中に貼りめぐらされている事実。やはり歴史的建造物はハンパない…
柱に施された彫刻。
ここまでの逸品なら普通は柵が覆われて近寄れないはず。それが目の前でカメラを構えられるんですよ。
はい、美術館ですね、ココは。
1F部分だけでもお腹いっぱいな状況ですが、まだまだ旧岩崎邸庭園は終わりではありません。
【洋館2F】ライティング研究
洋館の階段はメッチャ絵になる!
素直にローアングルでの縦撮りで攻めよう!
基本的には1Fと同じような雰囲気ではあるけど、こっちの方が日常的な落ち着きが見受けられる。
こんなところでどんな談話をしていたのだろう…
全ての場所に足を踏み入れることはできない。
とは言っても、その一角の演出がたまらなくエモさを引き立たせる!全体的にライティングがすごいので勉強になるよ。
さて1Fに戻って来たところで次のエリアである和館に移動。
しっかし廊下ひとつとっても絵になりますなぁ…
【和館撮影】大名屋敷さながらを収める
いきなり世界が変わる!
ハイソな洋館だったのが急に大名が歩いてそうな和館へチェンジ!完全に和洋が分断されているとは…
洋館にある案内用のビデオシアターにフクロウがナビゲーターとして登場するんですが、この絵巻のフクロウのことなんでしょうね。
今では屋敷の主なのかも…?
和館そのものは割とこじんまりとしていて、3部屋のみ。
フリーで入れるのはこの広間だけ。やはり広角で撮るのが似合う。
こういう「ランマ」の部分、一般家庭の和室でもなかなか見られなくなってるよね。
【庭と撞球室】俯瞰撮影に注意
和館を後にすると大きな庭に出ることができます。
かなり広大なので公園だったらレジャーシート敷きたくなるね。
ちなみに奥にある灯篭、大迫力の大きさなのでファインダーに収めるべし!
訪れたのは4月だけあって桜がキレイに舞っていました。庭は広角よりも望遠のがオススメ。広角で撮ると敷地外のマンションとかフレーム内に入り込んでしまうからね。
緑のカエデもイイ感じ。
秋には紅葉でそれまた美しくなるんでしょうね〜
広大な庭には離れがあるのですが、
なんとここは「ビリヤード場(撞球室)」
こんなオシャレなところでナインボールやってみたい〜
実際ビリヤード場は入れないので外から撮るのみ。
ここでも広角が大活躍!
驚いたことにこのビリヤード場は地下道があって洋館とつながっているのだ。もちろん入ることはできないんだけど、なんかゲームっぽくてワクワクするんだよね!
「御茶席」でひとやすみ
この旧岩崎邸庭園は和館の中に「御茶席」があって抹茶が楽しめます。
せっかくなのでそこで休憩することに。
お抹茶セット(¥510)には練り切りが付いてきて本格的なお茶席のよう。
上品な甘さってホッとするなぁ〜
お抹茶も苦すぎず和菓子の甘さととてもバランスがいい。
あまり緑茶を飲まない人には苦いかな…?
まとめ
撮影スポットの評価
広角レンズが大活躍します、星4つ!
洋館も和館も床から天井を含めた撮り方が多くなるので標準レンズではちょっと厳しいところ。望遠でスポット的に撮るモノがあまりないので広角は必須になります。
35mm換算で24mmあればズームでも単焦点でもOK。
ただ、庭を撮る時は付近のマンションなどがフレームインしないように望遠レンズがあるとベストです。ビリヤード場を撮った時の写真でわかると思うけど、俯瞰で撮る必要性が無いのなら広角の出番は無いので。ズームレンズだけでもテレ端(一番望遠にした状態)にすればOKですよ。
あと洋館の照明が印象的な被写体なので、是非とも望遠で狙ってみてね。
おすすめ焦点距離:24-105mm
フルサイズ
バランスのいい標準ズーム。室内なのでどうしても暗いようなら24-70mm f2.8 のが良いかも。ただ使い勝手を考えるとこっちのほうがオススメ。
APS-C
35mm換算で24-120mm。f4だけども程よく中望遠までカバーできるので庭を撮るまでこの一本で可能。
マイクロフォーサーズ
35mm換算で24-80mm。f2.8の明るさは室内を中心に撮るならかなりオススメ。
アクセス
一番近い最寄り駅は東京メトロ千代田線「湯島駅」で、徒歩3分ほど。
駐車場はないので車では来られません。どうしてもの時は付近のタイムズなどを利用しましょう。都内だから料金は覚悟するように!(勧めないけど)
僕はJR中央線「御茶ノ水駅」から湯島天神経由で来たので、だいたい20分くらいでした。
さすが都内だけあって交通の便は最高なので、都合のいい駅から歩くのがベストです。普段からフォトウォークをしている人なら楽勝な距離なので散歩がてらに寄ってみてください。